ダイエットの基礎知識~腸内環境で太る、痩せる!?~
投稿日:2018/08/23
カテゴリー:新着ブログ
ダイエットの為に筋トレや食事コントロール等、効果的な方法は多くありますが、栄養の収支だけでなく、腸内環境も大切なのはダイエット感度の高い皆さんなら既にご存知かもしれません。
今日は、ダイエットに重要な腸内環境のお話です。既にご存知の方は改めて腸内環境に意識を向けるために、まだご存じない方はダイエット飛躍のチャンスですね。
ダイエットと腸内環境の関係
分かりやすい実験結果があるのでご紹介いたします。
われわれヒトの腸管には、1,000種類以上、100兆個もの腸内細菌が存在し、バランスを維持しながら共存している。この腸内細菌のバランスが何らかの影響で破綻するとヒトの健康状態や恒常性にまで影響を及ぼすことが明らかになり、様々な疾病と腸内細菌叢が密接に関係していると考えられている。
例えば、腸内細菌叢の変化は宿主のエネルギー代謝や栄養摂取、免疫機能などに影響し、肥満や糖尿病などの代謝異常と密接に関係していることが示されている。
Gordonらは、肥満者の腸内細菌を移植した無菌マウスと、痩せた人の腸内細菌を移植した無菌マウスを調整し、普通食を摂取させたところ、肥満者の腸内細菌を移植したマウスは痩せた人の腸内細菌を移植したマウスよりも体重が増加することを報告した[3]。
また、肥満者の腸内細菌叢はFirmicutes門が増加し、Bacteroidetes門が減少していたことから、Firmicutes門/ Bacteroidetes門の比率を制御することが重要であることが報告されている。
※腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)・・・人や動物の体内で一定のバランスで共存している腸内細菌の集まり。腸内フローラ。
またその他の研究では、太ったネズミの腸内細菌を痩せたネズミの腸内に移植したら、痩せたネズミは10%過食になって、インスリン抵抗性(インスリンが分泌されても血糖値が下がりにくくなる状態)だ出来たそうです。逆に太ったネズミに痩せたネズミの腸内細菌を映したところ、今度は太ったネズミが痩せたとのこと。
つまり、腸内細菌1000種類以上、100兆個あり、この腸内細菌のバランスは私たちの健康状態に影響するという事。
そして、腸内細菌叢の変化は私たちの肥満や糖尿病などの代謝異常に密接に関係しています。腸内細菌によって、同じ食事でも太ったり、痩せたりとうことが起き、
その原因となるのは腸内細菌叢の状態で、バクテロイデス門が多いと痩せ易く、とファミキューテス門が多いと太りやすいということになります。
ネズミと同様、太った人と痩せた人は全く異なった腸内細菌を持っています。
人間の身体は食べたものから栄養や水分の80%を小腸で吸収し、吸収されなかったものが大腸を通って便になるのですが、腸内細菌のなかのある種類が多くなると
身体は脂肪をため込みやすくなるようです。
太った人と痩せた人の腸内環境に違い
太った人はファミキューテス門に属する細菌を過剰に持っています。これにはヨーグルトや、たいていの善玉菌食品に見られる乳酸菌も含まれます。体に必要なものですが
過剰だと脂肪がつきやすくなります。
逆に、痩せた人はファミキューテス門の最近は少なく、バクテロイデス門の細菌が多い。
ダイエット、体脂肪燃焼しやすい身体にするにはバクテロイデス門とファミキューテス門が6:4の比率であるのが理想なようです。
理想の比率に近づけていくにはどのようにしていくのが良いのでしょうか?
痩せ易い腸内環境を作るには
燃えやすい身体にするにはバクテロイデス門とファミキューテス門が6:4の比率であるのが理想というお話をしましたが、具体的にどのようにしたらそうなっていくのか気になりますよね?
ポリフェノールが痩せ型細菌を増やす!!
ポリフェノールは抗酸化物質で、バクロイデス門のプロバイオティクス(善玉菌を増やす食物成分)の働きもします。
ポリフェノールの多い食材といえばコーヒーやダークチョコレート(カカオ)、リンゴ、ワイン。こういったスーパーフードではないでしょうか。
ダイエットという観点では、やり方にもよりますが糖質の摂取を控える方法であれば、コーヒーを飲んでポリフェンノールをしっかり取るといいですね!
ただし、ブラックコーヒーに限ります。
ポリフェノールを摂取することでバクテロイデス門とファミキューテス門の比率を6:4に近づけていきます。
まとめ
〇腸内細菌の比率で太りやすさが違う!
〇バランスを整えるのはポリフェノール!
ボディラインを作るために筋トレは必須ですが、食事内容がおろそかではダイエットは思うようにいかないでしょう。
今回は食事内容の中でも、腸内の環境にフォーカスしました。